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エストロゲンの働き 女性ホルモン&更年期 丸わかり辞典

エストロゲンの働き その2(ほてりの解消、髪の毛を元気に、皮下脂肪との関係、記憶低下の防止、骨粗しょう症)

ほてりの解消

更年期障害で最も代表的な症状が「のぼせ」や「ほてり」です。

これらは「ホットフラッシュ」ともいわれ発汗と共に強い動悸を感じられる方もおります。

ホットフラッシュが起きる時はその前兆として頭部の圧迫感がまずあるといわれてます。その後、のぼせが起きて首のあたり、胸のあたりへと変な感じが移動していき、全身に広がっていきます。

普通はこの症状が3分ほど続きます。

この間、末梢血管が拡張して血液量が増えるので、体の表面温度は上がりこれにより今度は汗をかき始め、体温が下がって元に戻るという経過をたどります。

こうしたホットフラッシュは意志とは無関係に起ります。

これは全身を調整している自立神経の働きが乱れが原因です。

最近の研究では、それは女性ホルモンと深く関っている「カテコールエストロゲン」という物質が、脳の中でへることがわかってきました。

脳の中でカテコールエストロゲンの量が減ると、今度は「カテコールアミン」という物質の合成が促されます。

その結果、脳の中で増えたカテコールアミンが脳内にある体温を調整する中枢を刺激して、正常な体温の設定メカニズムを変えてしまうのです。

従って、女性ホルモンを補う事ができれば、カテコールアミンの合成が抑えられ、のぼせやほてりは起りにくくなります。

髪の毛を元気に(抜け毛の予防・白髪予防)

女性ホルモンは髪の育成友深く関っています。

私たちの体では、体毛や男性のヒゲの育成には男性ホルモンが係わっていますが、髪の育成は主として女性ホルモンが係わっています。

女性ホルモンは、実は男性の体内でも分泌されており、生殖機能とは関係ないところでも、体にとって非常に重要な働きをしてます。

その一つが、髪を育成させる働きです。

ただ、女性ホルモンがどのようにして髪を育成させるかに関しては、今のところ明確になってはおりません。

しかし、現在においては女性ホルモンが頭皮の血行をよくさせる事が、髪の若々しさを保つのだろうと考えられています。

女性ホルモンは一酸化窒素やカテコールエストロゲン介して全身の血行を促し、しいては頭皮の血行をよくしてます。

女性ホルモンの分泌がよければ、一酸化窒素やカテコールエストロゲンの働きにより血管を拡張させ、頭皮を含む体全体の隅々まで血液循環は活発に行われます。

これにより髪への栄養補給屋老廃物の回収が行われ、抜け毛や白髪が少なくなります。

このため、抜け毛や白髪を増やさないためにも、女性も男性も女性ホルモンを不足させない事が重要であるといえるでしょう。
(抜け毛や白髪賀多い方は、女性ホルモンが不足しているといえるでしょう。)

皮下脂肪との関係

右図の通り、細胞にたまる脂肪には、内臓の周りにつく内臓脂肪と、内臓と皮膚の間につく皮下脂肪があります。

体の脂肪は肥満を作るだけでなく、女性ホルモンの原料としてもつかわれます。

卵巣で作られた女性ホルモンは皮下脂肪に蓄えられるので、体脂肪が少なくなれば、ホルモンのバランスが崩れてしまうわけです。

記憶低下の防止

軽い物忘れからボケまで治る脳は生命を維持するためにとても重要な働きをしてます。

その栄養を運ぶのが血液です。ですからこの血液中に脳細胞に障害を与えるような有害な成分が含まれていては困ります。そうした事態を防ぐため、脳には有害な血液中の成分から身を守るためのしくみがあります。

これが「血液脳関門」と呼ばれるものです。これは脳の入り口で関所のような働きをし、脳に障害を与えそうな血液中の成分は脳に入れないようにするメカニズムです。

しかし、女性ホルモンはこの関門を通過できる数少ない物質です。更には、神経細胞の中に取り込まれ、様々な面で脳の働きをよくしている事もわかってます。
その一つに記憶力との関係です。女性ホルモンと記憶力の関係は臨床実験で調べられており、記憶力の低下を防ぐに女性ホルモンは有効である事が証明されてます。

それは脳の中にある「海馬」の働きをよくするからです。

海馬とはタツノオトシゴに似た形をし器官で、「記憶の座」とも呼ばれており、外からの情報を脳で最初に取り込むところです。ここが最初にうまく働かないと、物事を記憶できません。

実際の脳出血などで海馬が障害を受けると直前の事でさえ覚えていないといった記憶障害が起きます。

海馬では、グルタミン酸という成分が神経細胞同士の情報伝達を行っていますが、女性ホルモンは海馬にある神経細胞のグルタミン酸受容体(受容体とは特定の物質と結合し、その物質の導入を導くもの)の感受性を高めて、グルタミン酸との結合を強固にし、神経細胞同士の情報伝達をより効率よくする働きがあります。

また、女性ホルモンは海馬の神経細胞にある神経繊維の伸長を促進します。

こうして女性ホルモンは海馬の神経突起をより多くして、より長くして神経細胞同士間の連携を密にします。

これが脳全体の活性化につながるため、記憶力の改善に役立つわけです。

さらに、女性ホルモンには脳全体の血液量を増やす働きもあります。

血液量が増えれば酸素や栄養分が脳全体に効率よく行き渡り、これにより記憶力の改善がなされるわけです。

また、脳の血流がよくなると脳卒中が予防され、脳血管性のボケの予防にもつながります。

このように女性ホルモンは原因不明のアルツハイマー型のボケの予防においても有効である事が確認されております。

骨粗しょう症

コラーゲンも骨量の維持に大いに役立っています。

コラーゲンとは体の細胞と細胞をつなぐ役目を果たすタンパク質の事です。

骨はカルシウムだけでできているのではなく、骨からカルシウムなどのミネラル(無機栄養素)を取り去ると、そこには網の目状の骨の型がのこります。

そのスポンジ状の物質こそがコラーゲンなのです。

つまり、スポンジ状の網の目にカルシウムやリンなどが詰まって初めて、骨が作られるのです。

このためカルシウムとともに、コラーゲンを体内に増やすことも、非常に重要となってくるわけです。

女性ホルモンは、このコラーゲンの合成を助ける働きがあります。

更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、コラーゲンの合成も低下するために骨量が減少し、骨がもろくなる病気である骨粗鬆症が起こりやすくなるわけです。

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