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HIROのメディカル・コラム

ガン予防にもワクチン?

「ガンが移る。そんな馬鹿なことあるか?」とおもわれる方は少なくはないでしょう。でも、実際に移るガンがあるのです。それはHPV(ヒトパピローマウイルス)とよばれて昔から存在していたウイルスを介してのガンで、子宮頸がんのほとんどはこれに関与されているとされています。そして現在、このウイルスに100種類以上の型が報告されています。

たとえば、子宮頸がんでよく発見される16型HPVの場合、初期遺伝子(E1、E2、E4、E5、E6、E7)と後期遺伝子(L1とL2)においてE6とE7が発がんに関与しています。(そして6ががん抑制遺伝子であるp53と結合し分解することで発がんに寄与する)

その感染方法はHIVと同じように一般に性行為等による接触感染です。また、皮膚や粘膜に感染する一方、体内に感染しないため免疫とでして記憶されないために一度完治してもまたかかるという側面があります。

感染した後は、時間をかけて女性の体を蝕み「尖圭コンジローマ(性器や肛門にイボができる病気)」「子宮頚ガン」を引き起こします。

現在、米国では14歳~24歳の女性の約3分の1に当たる約750万人がすでにこれに感染していると推定されることから、ある確率で子宮頚がん(子宮けいがん)にもなる可能性も危惧されています。(また、日本では子宮頸がんで年に2000人以上が死亡するといわれています。)

こういうことで現在はこのHPVに対するワクチンの研究がおこなわれており、そこで「感染前にワクチンで免疫をつければ子宮がんも防げる?」との考えで開発されたのが、米メルクの「ガーダシル」と英グラクソ・スミスクラインの「サーバリックス」です。

この臨床試験(治験)においては万有製薬とグラクソ・スミスクラインが計約2000人の規模で進めています。そしてそれがうまくいって承認され市場に出回るのは早くても09年以降。それでも関係者の関心は高まりつつあります。

一方、ガーダシルについて見るとHPVに感染していない女性を対象にした大規模臨床試験では80%近い予防効果があったと報告されています。こういった結果ふまえ、米国では米食品医薬品局(FDA)は昨年6月にガーダシルを承認し、性体験のない年齢での接種が推奨されたのを受け、テキサス州ではこの2月、全米に先駆けて小学6年の少女への接種義務付けを知事が決めています。ただ、「ワクチンでがんが防げる」といった、その画期的な面がもてはやされる一方、このがんは性感染症でもあるだけに通常のワクチンと違う複雑な反応を呼んでいるのも事実。米テキサス州では知事の決定に、保守派が性道徳の乱れを招くと強く反発をしています。

このため国内の小学生に性感染症の予防ワクチンを打つのは「現実的に難しいのでは」とみる医師も多いようですが・・・・・

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